日記

眠る。哀悼と七月。

埃にまみれた鏡は宙に浮いて、我々の理解を要さない。鳥たちは見えない魚の銀の腹を狙って世界の総体を捉えようとする。世界の断片は宇宙単位で光り続けているものの誰の目にも止まらない。だがそれは不幸せとは離れたところにある。ただの人知れぬ光なのである。